こんにちは、Pump Up Englishです!
今回は、英語のスピーキング力向上のためのトレーニング、「独り言」をご紹介します。
独り言トレーニングは、自宅にいながらお金がかからず一人でできる、しかも英語が話せるようになるという、最強のトレーニング方法です!
英語を学習している皆さんの中には、「英会話スクールに行きたいけど、費用や時間がなくて難しい」「話せるようになるには、やっぱ英会話レッスンを受けないと難しいだろうな…」と悩んでいる方はいないでしょうか。
ぼくも英語が全く話せなかった頃は、「留学しないと英語は話せるようにならないんだろうな・・・」と漠然と考えていました。さらに、「英語と日本語の両方を話せる人の頭の中って、どうなってんだ??」と不思議に思った記憶もあります。外国語を話すのってそれくらい、自分とは無縁のことだと感じていたんですよね。
でも、「英語を使う」トレーニングをやれば、留学なしで誰でも話せるようになります。
年齢も関係ありません。楽しみながら続ければ、英語は絶対に話せるようになります!
自分が海外の仕事先などで、スムーズに英語でコミュニケーションを取っている姿をイメージしながら、読んでもらえれば嬉しいです。
☆この記事は次のような方にオススメです☆
・単語や文法の知識はついてきたけど、話そうとしても言葉が出てこないと感じる人
・「英会話スクールに行かないと話せるようにならない」って思っている人
・英検二次試験など、スピーキング力を高めたい人
独り言トレーニングにはどんな効果がある?
独り言トレーニングを行う最大の目的、それは・・・
今まで覚えてきた単語・文法を、自由自在に使えるようにすること
です!
「自由自在に使う」とは、実際の会話の中で、「使いたい時に使いたい英語表現がその場でパッと話せること」を指します。
ではここで、今あなたの英語知識がどの程度使える状態であるか、ちょっと実験をしてみましょう。以下の日本文を英文に直してみてください。
紙には書かず口頭で、なるべく早く訳してみてください。
(解答例は、以下「まとめ」の項目に載せてあります)
私は、おととい、友人と札幌に買い物に行きました。
札幌の中心地を歩いていた時、偶然にも田中先生に会いました。
彼は、私たちの高校時代の数学の先生です。
どうでしょうか?使われている表現自体は難しくはないと思いますが、
思うように出てこなかった部分もあるのではないでしょうか。英訳を見ると、
「知っている単語ばっかじゃん…」「文の形も別に難しくないのに」と思われたかもしれません。
しかし、「スムーズに言えなかった」と落ち込む必要はまったくありません。
このページ最下部の解答例を見て、単語や文法が理解できているのであれば、
あとは何度も口に出して使えるようにしておくだけです。
余談ですが、英語を話すことはスポーツや楽器を演奏することと同じなんです。
つまり、「ルールやコツを習ったら、実際に身体を使って覚えること」が必要です。
たとえば、ゴルフを上達させるためにYouTubeで姿勢やスウィングの仕方を学んでも、実際に打たなければ上達しないですよね。
英語を話すこともそれと全く一緒なんです。知識として蓄えた表現や構文を、
実際に口を動かして身体で英語を覚えていきましょう!
独り言のコツ
では、独り言の「コツ」と「具体的なやり方」を説明します。
コツに関しては、最初からすべてを取り入れてやろうとすると大変なので、
やりやすそうなものを選んで実行してみてくださいね。
⑴ 日常生活でしていることや実際に経験したことをトピックにする
自分が経験したことや興味のあることについて話すことをオススメします。
その理由は主に2つあります。
自分にまつわることを説明する時に使った英語表現は、身に付きやすいため
自分に関連した情報、つまり実際に旅行で行った場所や感動したドラマなど、
自分自身が知っている情報に関連付けると、記憶の定着が促進されることがわかっています。
心理学では「自己関連付け効果」と呼ばれています。
そこで、独り言を行う時も、実際に経験したことや心が動いたことをトピックにすることで、
覚えたい表現が身に付きやすくなります。
また、実際に経験したことであれば、その時に味わった感情がありますよね。
この感情を感じながら人に伝えようと話すことで、
なおのこと学んだ表現の定着がきたいできるんです。
興味のあることであれば継続しやすいため
2つ目の理由は、自分が興味のあることであれば継続しやすい、ということです。
興味のないことよりも、好きなスポーツや映画、今までに行った最高の旅先など、
楽しいことや感動したことのほうが、人に伝えたいと思うはずです。
継続して独り言を行うためには、この「伝えたい」「話したい」という気持ちが大切です。
⑵ いきなり長い文章で話すのが難しい場合は、短文で話してみてもOK!
口から英語を出すことに慣れていないと、初めはなかなか難しいと思います。
もし長い文章で話すことが難しければ、単発の英文で話すことをお勧めします。
(以下、【独り言トレーニングの具体例】参照)
【独り言トレーニングの具体例】
長い英文で話すのが難しいと感じる場合は、<初心者向け>の例ように、
単発の英文で練習することから始めてみると良いと思います。
一方、“so (そして、だから)”、”but (しかし)“、などで文をつなげて話したり、
様々な構文を使えそうと思えるようであれば、
<中級者向け>のような感じでやってみてください。
<初心者向け>
・I wake up at 7:30 every morning.
・I like eating rice and miso soup for breakfast.
・After having breakfast, I change my clothes and do make-up in hurry.
・At 8:30, I leave home for my office.
・It takes about 45 minutes from my house to my workplace.
・I need to take a train to Shinjuku and change to Marunouchi subway train there.
<中級者向け>
Today, I’m going to talk about my morning routine. Getting up at 7;30, I cook breakfast on my own. I prefer Japanese meals, so usually eat rice and miso soup every moring. After eating breakfast, I take a shower, which makes me refreshed.
At 8:30, I leave for my office. My workplace is a bit far from my house because it takes about 45 minutes to get there changing trains once at Shinjuku station. When I see a train coming into the platform and see it packed with huge number of passengers, it just makes me feel stressed out.
⑶ 目の前の人に話しかけるように、または説明するイメージで話すことが大切!
人に説明しているイメージで行えば、その人は自分の発言に対して、「こんな質問をしてきそうだ」と、想定ができます。そのため、次はその訊かれそうな質問に対する答えを独り言として話すことで、 一人でも継続して話しやすくなるんです。
<週末にしたことを題材に話す場合のイメージ>
I played badminton in Yoyogi Park last Sunday.
(誰とバドミントンしたか質問されそうだな)
↓
I played it with my girlfriend, who is good at playing sport.
(彼女とはよくスポーツをするの?って訊かれるかも・・・)
↓
Actually, it was our first time to exercise together.
We usually hang out at home watching movies.
(初めて2人でスポーツをやってみてどうだったか訊かれそうだ)
↓
That was a lot of fun, and ・・・
⑷ 5W1Hを参考に、情報を付け加えながら話すようにする!
5W1H(what / when / where / why / who / how)を頭に思い浮かべながら、
英文の内容を濃くしていきましょう。
たとえば、“I went to a gym yesterday.”と短文で話すよりも、
“I went to a gym yesterday to attend a yoga class with my friend.
I decided to participate in the yoga program because I want to get in shape.”
というように、5W1Hを意識することで、より中身の濃い英文で練習ができます。
⑸ 間違えることに過度に恐れず、アウトプットすることに集中する!
「文法的に正しく話そう」とか「この表現だと不自然な気がする」など、
過剰に間違えを気にするのは良くないと思います。
というのも、独り言の目的は、「英語を口から出す練習」であり、
完璧な英文を作ることではないからです。
英語をアウトプットすることが重要なんだ、という意識は忘れないでくださいね!
独り言の手順
では、ここからは独り言トレーニングの具体的なやり方をご紹介します。
上で紹介した「独り言のコツ」を参考にしながら、実践してみてくださいね。
⑴ トピックを決める
普段の生活ルーティンや趣味に関など、自分自身にまつわることを題材にしましょう。
⑵ 話す内容について簡単なメモを作っておく (日本語でも英語でもOK)
キーワードとなる単語・熟語・短文を箇条書きにしておく程度でOK。あくまでメモなので。
メモなしでも話せそうであれば、この工程はスキップしても構いません。
⑶ いざ「独り言」スタート!
うまく言えなかった表現はメモしておくと良いですね。
⑷ 復習
⑶でメモした表現を何度も音読したり、似た意味で別の言い回しがないか調べてみましょう。
ただし、目的は「英語を使えるようになる」ことです。
なので暗記するのではなく、反復して口頭練習することを目的にしてくださいね。
まとめ
英語を学んでいる日本人の多くの方は、「話せるようになりたい」と思っているにも関わらず、
英語を使う・話す練習が圧倒的に足りていません。
ぼくの勤めていた英会話スクールでも、多くの受講生さんが行っていた自宅学習は、
単語の暗記や英文を書くというインプット型でした。
でも、話せるようになりたいなら、英語をアウトプットすることは必須です!
そして、そのアウトプットの絶対量を補うために、独り言トレーニングはうってつけです。
なぜなら、自宅で好きな時に、たとえ数分しかなくても練習ができ、
英会話スクールに今すぐ通う必要も教材を買い揃える必要もありません。
今回の記事を参考にしていただき、少しでも独り言にトライしてみようと思えれば、
ぼくも嬉しく思います。
<見出し「独り言トレーニングにはどんな効果がある?」内の口頭英作文の解答例>
I went shopping with my friend in Sapporo the day before yesterday. While we were walking in central Sapporo, we ran across Mr. Tanaka, who taught us mathematics when we were in high school.
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