こんにちは、Pump Up Englishです。
今回は、数ある英語学習の方法のうち、ぼくが最も効果があったと思う「音読」についてお話します。
「中学レベルの単語や文法学習がある程度終わったけど、次はどんな勉強をしたら良いんだろう?」と迷っている方がいれば、ぜひこちらの記事を読んでみてください。きっとお役に立てます!
もちろん、これから英語を勉強していくという方にも実践してほしい内容になっていますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
☆この記事は次のような読者さんに向けて書いています☆
・単語や文法などのインプット学習がある程度終わり、次はどう勉強しようか、と迷っている方
・TOEICで600点以上を目標にしており、そのために読解スピードとリスニング力を向上したい方
・覚えた単語や文法をスピーキングで使える状態に引き上げたい方(=話せるようになりたい方)
「音読」と聞くと、学生時代に学校の先生が“Repeat after me.”と言った後に、生徒がオウム返しのように単語や英文を声に出して読む、ということを想像する方もいるかもしれません。
しかし、ここで紹介する「音読」はそれとは違います。お手本となる英文とその音声を使い、できるだけそのお手本と同じように音読をしていく、という方法です。
音読の効果について
まずは音読の効果についてご紹介します。
【音読の効果】
・単語や構文が身体にしみこむことで、スピーディに意味の理解ができる。(読解/リスニング)
・英語の語順に沿って英文を前から理解できようになり、速読力がアップする。(読解)
・発音ができることで、つづりと音を一致させられ、その結果リスニング力が向上する。(リスニング)
・単語や熟語、構文が長期記憶に刷り込まれ、いつでも引き出して使える(=話せる)ようになる。(スピーキング)
音読トレーニングは英語の4技能(読・聞・話・書)に大きな効果を発揮するんです。
なぜこのような効果が期待できるか気になる方は、以下の「音読はなぜ効果があるのか」というタイトルをご覧ください。
音読のやり方
では、どのような手順で音読をすればいいかを説明します。
【やり方】
①お手本となる音声が付いた英文を用意します。(文章でなく、一文のみでも構いません。)
・英文の難易度は、使われている単語や文法の8割は知っているものを選びましょう。
②音読をする前に、以下3点について確認します
・意味の分からない単語や構文を調べて、文の構造と内容を理解する。
・1文が長い場合は、意味のかたまりごとにスラッシュを書いておく。※以下参照
・お手本の音声を聴き、単語同士の音のつながりや消失など、どう聞こえたかをメモする。
③メモを参考にしながらお手本の音声を聴き、一文ずつマネをして音読をする。
・スラッシュを入れてある場合は、スラッシュごとに音声を止めて音読する。
・暗唱できるまで繰り返し練習する。
※スラッシュの引き方例
・I saw boys / playing catch / in the park yesterday.
・Eating vegetables every day / is important / because we need / to take enough nutrition / to live on.
※参考※ スラッシュを入れる位置
前置詞の前、関係代名詞の前、現在分詞・過去分詞の前、接続詞の前、カンマやコロン等の前か後、長い主語の後、長い目的語の前 など
音読をする時の重要ポイント
音読する時には、意識していただきたいポイントがあります。
このポイントももちろん「英語を話せるようになるため」の重要なことなので、ぜひ知っておいていただけたらと思います。
【重要ポイント】
音読をする時は、英文の構造・意味・感情を意識しながら読みましょう!これめちゃくちゃ重要です!その理由は以下2つです。
⑴文構造が体に染み込むことで、その構文を自分で使える(=話せる)ようになるため。
⑵感情を伴って音読すると長期記憶に刻まれ、その英文を自分のものにできる。
これら2つのメリットに関して、以下の例文を使って説明します。
The map helped us get to the cafe.
(地図のおかげで、ぼくたちはそのカフェに着けた。)
まず⑴の「構造」の理解についてですが、この英文では[help+A+動詞]、[get to+場所]という文法や語法が使われています。これらの語法や文の構造を意識して音読をすることが重要です。構造を理解することで、同じ文構造に次に出会った時、瞬発的に意味が取れるようになります。さらに、自分でこの構文(ここではhelp+A+動詞というパターン)を使うことができるようにもなります。このような理由から、文構造を自分の中に落とし込むつもりで音読することが大切なんです。
また、⑵の「感情」をもつことの重要性に関してですが、上の例文であれば、「この地図があったからカフェに行けたんだよな~。地図があってよかった。ホッとしたな」というような気持ちを感じながら、音読をしてほしいということです。人は感情を伴わせることでより覚えやすくなることが証明されています。あたかもその状況を自分が体験したかのように感情をこめて音読すると、より深く覚えやすくなるんですね。
音読はなぜ効果があるのか?
最後に、音読の効果の理由について書きます。興味があれば読んでみてください。
音読が効果的である理由は主に以下2つです。
⑴ 英語の語順通りに読めるようになるから
⑵ 単語や構文を「音」として身体に染み込ませられるから
1つずつ解説します。
⑴英語の語順通りに読めるようになるから
音読することのメリットの1つめは、英語の語順に沿って意味を理解できるようになることです。
英語を読むことに慣れていない場合、英語を日本語の語順に当てはめようとして後ろから前に戻りながら訳してしまうことがあります。以下の例文を見てください。
I bought a big-screen TV in order to enjoy movies on Netflix.
私は、ネットフリックスで映画を楽しむために、大画面のテレビを買った。
主語の位置は同じであるものの、動詞を含む部分については、英語では主語の次に来ていますが、日本語では文末に来ています。
英語の語順に沿った理解の仕方を身に着けていないと、どうしても日本語の語順に沿わせた「返り読み」をしてしまいます。これでは、英文を理解するスピードが遅くなることに加え、リスニング力も身に付きません。
そこで、音読前の文構造を理解する時に、英文を前から理解する練習をしてみると良いです。
もしスラッシュを入れているのであれば、そのスラッシュ毎に意味を取っていきます。
I bought a big-screen TV / in order to enjoy movies / on Netflix.
私はテレビを買った / 映画を楽しむために / ネットフリックスで
参考までにもう一つ例を示します。
This is the car / which he has always wanted / since he was a child.
これは(その)車だ / 彼がずっとほしいと思っていた / 彼が子供のころから
以上のように、英文の構造を理解した上で音読をしていくと、「返り読み」をせずに英文の意味を取れるようになっていきます。
⑵ 単語や構文を「音」として身体に染み込ませられる
2つめのメリットは、文字で書かれた単語や構文を、音やリズムとして定着させられることです。
つまり、「文字を見ればわかる」という状態を、「聞いてもわかる」状態へスキルアップできるということです。
英単語の中には、スペルから発音をイメージしづらいものがたくさんあります。
My daughter and I went to IKEA to get a comb last Wednesday.
(この前の水曜日に、娘と私はくしを買いにイケアに言った。)
英文としては特に難しくはないと思いますが、青字の単語を見ると、つづりから発音が想像しづらいと思いませんか。もしこれらの発音を知らなければ、この英文を聞いても理解することはできません。(ちなみにIKEAはアイキーア[aɪˈkɪə]のように発音されます)
しかし、この英文の構造や単語の意味、発音を知っておければ、次回聞いた時にすぐに意味を理解することができます。
さらに、音の変化(連結、脱落など)にも慣れておくことで、たとえ初めての英文でも聞いた瞬間に英文の意味を理解することができます。
まとめ
音読は、英語力全体を底上げするための方法として最強の方法です!
「読める」「聴ける」はもちろん、「話せる」「書ける」というアウトプットへの「橋渡し」にもなる有効なトレーニングですので、中学レベルの単語力や文法力がある程度身に付いたかな、と思ったら、ぜひトライしてみてくださいね!
音読トレーニングである程度効果が見えてきたら、次は「英作文」にチャレンジしてみませんか?これまでに覚えた単語や文法をアウトプットできるようになりますよ!
コチラの記事を参考にされてくださいね!
英語力の基礎となる「単語」「文法」「発音」の効果的な学習方法についてはコチラ!※作成中
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