こんにちは、Pump Up Englishです。
TOEICを学んでいる中で、次のようなお悩みってないですか?
今、TOEICで550点(リスニング=300点、リーディング=250点)なんだけど、この間TOEIC受けたら全部終わらなかったんだよね…時間がなくてとにかくあせっちゃうから読むのも雑になるし、パート7なんて全部解く前にタイムアップ…。650~700点を目標にしてるけど、どうやったらスコアを上げられるんだ~…悲。
TOEICのリーディングセクションは、75分で100問というなかなかのハードっぷりです。
しかも、リスニングと違って、時間の配分も自分で考えながら解かないといけないっていうのがとても難しいと感じると思います。
そこで、今回は記事を前半・後半に分けて、TOEICで650~700点を取るための戦略をお伝えします。
今日初めて読んでくださる方もいると思うので、簡単にぼくの自己紹介を。
ぼくも昔は読むのが遅く、TOEICではいつも時間切れになっていました。
しかし、試行錯誤した結果、今では読むスピードがかなり上がり、ようやくこのスコアまで来れました。
TOEICは、目標とするスコアに応じた準備(勉強)をすれば必ず伸びます。
今回は「650~700点を取るためには、どういう作戦で、どう準備するか」について語ります。
後半の記事では、学習の具体的なやり方を紹介します。
まずこの記事を読むことをオススメしますが、早く学習方法を知りたいという方はコチラからどうぞ。
では、行きましょう!
※この記事は約10分で読めますので、どうぞお付き合いください。
⑴結論:全問を解き切る必要はない
650~700点を目標にしている場合、リーディングセクションの全100問に正解しようと思わなくてOKです。
つまり、捨てるべき問題は捨て、「正解すべき問題を確実に取る」ということですね。
(捨て問にも、できたら目は通し、適当にマークだけはしてくださいね!)
では、“捨てるべき問題”とは具体的にどの設問か。
それは、パート7に含まれる設問です。
下の見出しで説明します。
パート7のダブルパッセージ問題は解けなくてOK
パート7は、パッセージ(社内通達やメール、カード明細書など)から情報を拾って答える問題です。
その中で、「パッセージをは1つだけ読めば解答できる問題」と、「2~3つのパッセージがセットになっている問題」とに大別できます。
そんな構成のパート7において「捨て問」としてOKなのは、後者、「パッセージが複数セットになっている問題」です。
設問番号でいえば、№176あたりから始まる25問ほどの問題です。
では、なぜこの設問はきちんと解けなくても構わないのか。
それは、ダブル/トリプルパッセージ問題では、各パッセージの内容を横断的に読み、論理的に考えないと答えられない問題が出されるためです。
つまり、解答を探すのに手間取り、時間だけ過ぎてしまう可能性があるためです。
それであれば、ダブル/トリプルパッセージ問題は適当にマークだけすると決め、その代わり、パート5~6、そしてパート7のシングルパッセージ問題を確実に取るスタンスで臨むほうが、目標スコアに近づけます。
ここまで「捨て問」の話をしてきましたが、「本当に捨てちゃっていいの?」と心配な方もいるかもしれません。
そんな方はこちら↓を読んでみてください。(興味ない方は飛ばしてください)
【№176以降の25問を捨てても650~700点が取れる根拠】
『TOEIC公式問題集』に載っている<参考スコア範囲の換算表>に基づいて計算した結果です。
具体的に説明します。
もしリスニングセクションで73問(7割)を正解できた場合、リスニングのスコアは355点前後になります。
そのため、トータルスコアで700点を取るには、リーディングセクションで345点前後を取れれば良いことになります。
じゃあリーディングで345点前後を取るにはいくつ正解すれば良いかというと、73問前後の正解が必須になります。
ということは、「100問(リーディング全問)- 73問(リーディングで必要な正解数)= 27問(落としても問題ない問題数)」という理屈で、27問前後を落としても700点前後を取れる計算になります。
パート別の時間配分
ダブル/トリプルパッセージ問題を捨てる前提で時間配分を考えました。
参考にご覧ください。
パート5~6とパート7のシングルパッセージ問題では、ガッツリ点を稼ぐ!
ここまでは、パート7のダブル/トリプルパッセージ問題は落としても大きな問題ではないよ、というお話でした。
ここからは、しっかり正解を取りに行ってほしいパートについて説明します。
がっつり点数を稼ぐべきなのは、パート5~6と、パート7のパッセージが1つのみの問題です。
まず、パート5は文法問題なので、長い文章を読むことはありません。
なので、文法の知識さえきちんとつけておけば、スピーディにこなせます。
次にパート6では、メッセージやメールがお題となって出されます。
読解の力はすこし必要ですが、穴埋めの問題になります。
そのため、パート7のように深い読解力を試される感じではないです。
そして、パート7のパッセージが1つのみの問題では、内容をきちんと理解し、内容が一致している選択肢を選ぶ必要があります。
なので、パート5と6に比べて解く時間はかかると思います。
しかし、パッセージは1つなので、答えを探す範囲が限られるため、落ち着いて解けば問題なくできます。
パート5~6、そしてパート7のシングルパッセージ問題で正答率を上げられるように、頑張りましょう!
⑵パート別、解き方の戦略(コツ)
では、ここからは、パート別の「解き方の戦略」をお伝えします。
TOEICではとにかく時間との勝負です。
少しでもスピーディに解答できるコツをお伝えしますので、お付き合いください。
【パート5の戦略】
パート5は一問一答式の文法問題で、1単語を空欄に補うよう指示がされます。
パート5を効率的に解くコツは、まず4つの選択肢を見て、以下2つのタイプにうち、どちらに当てはまるかをチェックしてみてください。
選択肢が、
A: 同じ単語の品詞違いである
B: 同じ品詞であるが意味が異なる
具体例で説明します。
【タイプA】
Please make sure to bring the materials with you for the next week’s — at ABC Conference Center.
A) meet B) meeting C) met D) meets
この設問では、選択肢はすべて“meet”という単語を変化させた「品詞違い(Cは時制違い)」になっています。
ということは、meetの意味である「~に会う、~を満たす」という意味に準じた語を入れることは確実です。
つまり、英文の意味を考える必要はなく、「文法的にこの選択肢しかありえない」と判断ができるわけです。
-例題の解説-
空欄の手前を見ると、“the next week’s”という表現になっています。
そこで考えるべきは、①theは基本的には名詞の前に置かれる ②week’s~ (週の~)という所有格の形なので、名詞が後ろに来る という2点に気づけます。
ということで、正解はB) meetingとなります。
【タイプB】
More and more people have got ineterested in — their holidays abroad.
A) spending B) going C) timing D) visiting
一方、このタイプBの選択肢を見ると、すべて名詞(~ing)であり、それぞれ意味が異なっています。
そのため、タイプAのように文法的な理屈のみで答えを絞ることは不可能です。
少なくとも空欄前後の意味や、場合によっては全文の意味を考えて解きましょう。
-例題の解説-
「ますます多くの人が海外で休日を—することに興味を持つようになってきている」という意味になります。
そのため、意味的に考えて、正解はA) spendingになります。
パート5で大切なのは、まず選択肢を見て、タイプA・Bのどちらのパターンかを確認しましょう。
そうすれば、時間の大幅な短縮になります。
【パート6の戦略】
パート6は、顧客に向けたメッセージや、会社の重役から全社員へ向けたメールなどを読み、空欄に入る語句を選ぶ問題です。
まずパート6の解き方のスタンスですが、ぼくは「全文に目を通すべき」だと考えています。
なぜかというと、
【パート6 全文に目を通した方が良い理由】
選択肢の中には、単語ではなく、語句(複数の単語のかたまり)や文である場合がある。
そのため、本文の内容を理解しないと解きづらいことがあるため。
パート5と同じように、空欄前後だけを見て文法的に答えられる問題も確かにあります。
しかし、選択肢によっては、英文を1本丸々おぎなう設問も必ず出されるため、本文の流れがちゃんと理解できていた方が確実に解答できます。
なので、頑張って本文は読みましょう!
では、パート6を解くときの、具体的なステップをご紹介します。
【パート6のオススメの解き方】
①「タイトルや件名」「宛名」「差出人の名前」などを確認し、「誰が誰に宛てたメッセージで、何に関するものなのか」に検討をつける。
➔本文を読む前に、その文章が何に関するものかざっくり状況がわかっていると、内容の理解が圧倒的にしやすくなります。
② 本文を頭から読み、設問に答えていく。
③ 選択肢が1単語ではなく語句(単語のかたまり)である場合は、時制(過去/現在/未来)やディスコースマーカーをおぎなう場合が多い。
なので、空欄近くでは、文と文の意味的なつながりを理解する。
※ディスコースマーカー: “however”や“For this reason”など、論理展開を示す語句のこと
➔時制が絡んだ選択肢の場合、本文に示されている日付に注意しましょう。
その文章がいつ書かれたものかによって、正解が変わってきます。
➔ディスコースマーカーが絡んだ選択肢の場合、その空欄の前と後の文がどういう関係になっているかよく読みましょう。
-真逆のことを言っている場合:“however”“on the other hand”などが入る
-理由を述べて結論を言っている場合:“For this reason”などが入る
【パート7の戦略】
では、最後にパート7についてお伝えします。
パート7は、パッセージ(新聞記事やチャット、メールなど)が1つ、もしくは2~3つ組み合わされて出題される読解問題です。
そこで、パート7の戦略はズバリこちらです!
【パート7の戦略】
パッセージが1つしかない設問(シングルパッセージ問題)では確実に得点し、一方、2~3つのパッセージからできている設問はきちんと解けなくてもOK。(適当にマークだけはすること!)
この記事の前半でも書きましたが、650~700点を目標にするのであれば、パッセージが複数組み合わされる設問は「捨て問」として良いと思います。
複数パッセージ問題で時間と労力を食ってしまうくらいなら、いっそのこと捨てちゃいましょう。
その代わり「パート5~6とパート7のシングルパッセージ問題に時間を割いて正答率を上げる」ことを目指した方が、トータルスコアは上がりやすいと思います。
では、パート7を解くときの具体的なステップをご紹介します。
【パート7のオススメの解き方】
①設問文に目を通し、探すべき情報をはっきりさせる。
➔シングルパッセージ問題の場合、設問の数は2~4つで構成されています。
すべての設問文を先に読んでおくと、答えを探しやすくなります。
②パッセージを上から順に読み、各設問の答えを順番に探す。
➔パート7では親切なことに、「設問の順番」と「パッセージ内にある解答の根拠の登場する順番」は同じです。
つまり、1つの設問に答えたら、次の設問の答えは、今読んだところよりも下に書かれていることが多いんです。(下のイメージを参照)
なので、上から順番に解いていくと良いですね。
なお、「設問文を先に読んだほうが良い」ということを聞いて、以下のような疑問を持つ方はいますでしょうか。
設問文だけでなく、選択肢(A~D)も先に読んだ方が良いのかな??
参考までにぼくの考えをお伝えさせてください。
ぼくは、「選択肢は先に読まないほうが良い」と考えています。
選択肢を読まないほうが良いと考える理由は以下の通りです。
【選択肢を先に読まないほうが良い理由】
⑴ 4つのうち3つは間違い選択肢です。
なので、それらを読んだところで答えを導き出すことにはつながりません。
そのような間違い選択肢の読解に時間と労力を割くなら、本文を読むほうが得策です。
⑵ 間違い選択肢を読んでしまうと、無意識にその情報が本文の内容であるかのように錯覚してしまう可能性があり危険です。
答えはあくまでもパッセージ本文に書かれています。
なので、設問文を読んで探すべき情報をクリアにしたら、あとは本文を正確に読むことに徹したほうが良いです。
前半のまとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事では、「700点を目指すなら、パート7のダブル/トリプルパッセージ問題よりもパート5~6などに絞って解こう」というお話をしました。
大切なのは、今の実力から見て無理のない戦略を立てることです。
「全問に正解してやろう!という意識は大切ですが、あせって解いた結果、簡単な問題でミスるくらいなら、いくつかの問題は捨てるほうが賢明です。
TOEIC本番では時間との闘いです。
各パートごとの戦略を参考にしていただき、TOEICの準備を頑張っていきましょう。
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